4月29日、英国のウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんの結婚式が行われる。結婚に際し、英国王室は結婚祝いとして中国の石刻作品を希望したという。その石刻は蘇州の太湖で作られる澄泥石刻である。
英国王室が重大な式典を行う際、多くの国・地域や民間団体はお祝いとしてプレゼントを贈ることが慣例となっている。中国の工芸師、蔡雲娣氏によると、以前プレゼントとして英国女王に澄泥石刻の「清明上河図」を贈ったところ、英国王室は澄泥石刻を非常に気に入ったという。今年2月、英国王室は英国中国文化協会を通して、蔡雲娣氏にウィリアム王子の結婚祝いとして澄泥石刻の作品を作るよう要請してきたそうだ。蔡雲娣氏はこのほど、澄泥石壺の「早生貴子(早くお子様が生まれますように)」という作品を英国に送り、現在はバッキンガム宮殿に収蔵されているという。
澄泥石壺「早生貴子」は高さ12センチ、奥行18センチ、幅15センチである。作品には早く子供が生まれることを祈って、中国伝統の結婚式でよく見られるナツメ、落花生、リュウガンが彫刻されている。
今回ウィリアム王子の結婚祝いとして贈られたプレゼントは、バッキンガム宮殿の専用の場所に陳列されている。結婚式当日、英国王子と王妃はプレゼントの中から最も気に入ったものを選び、自らの住まいに持ち帰る。残されたプレゼントは英国王室に収蔵されるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月27日