米「ニューヨーク・タイムズ誌」は近日、中国で近年発展してきた美容整形の現状についての文章を発表した。中国の変身術には驚かされる。自転車から自動車、農村から都市、家での年越しからスキー年越し、その成長振りは今や顔にまで及んでいる。たった10年で、美容整形は不動産、車、旅行に注ぐ中国でお金が最も使われるものとなった。
公式なデーターはないが、国際美容整形外科協会の予測では、2009年、中国では200万以上の整形手術が行われており、アメリカとブラジルの次に多い。また、手術の件数は年々倍増している。中国衛生部は、「美容整形手術は既に人々へのサービスの一種になっているという認識を持たなくてはいけない」と述べている。
欧米と同様、中国でも顔の整形と、皺伸ばしがはやっている。しかし、北京のとある美容外科医院では、患者の2/5が20代だという。中国全体でも整形手術は年齢とは関係ない。一番は二重の整形、次が鼻を高くする手術だが、これは欧米の鼻を低くするとは正反対だ。三番目はあごをもっとシャープにする手術。手術を望む若者は、就職でもっと有利に立とうとする人もいれば、高校の卒業祝いとしてプレゼントしてもらう人もいる。なかには中学生もいるという。