新製品を使用する時には、説明書を読むのが日本人の生活習慣で、日本の多くの説明書が製品の功能を紹介するだけではなく、その中の豊富な挿し絵と文章も非常に面白い。
「バカ」もここまで
私はある空気清浄機の説明書に「おバカ」の粋をみつけた。この製品の特長、使用方法、浴室など湿気のある所で使用できないなど、通常の注意事項が紹介されている以外に、ある挿し絵と文章で特別な説明がしてある。この説明には全部で10枚の挿し絵が使われている。一枚めには空気清浄機を持ち上げる筋肉隆々の男性が描かれている。脇書きに「筋肉を鍛えてはいけない」とある。次には忍者が空気清浄機を踏み、すいとんの術を練習するように描かれ、「これに乗って水面を走ることはできない」。空気清浄機の主な機能は空気を入れ替えることだ。だからといって別に「うなぎの香りを持ち帰りご飯を食べることができない」。不倫をしている男性が「不実な臭いは取り除けない」とくることもないだろう。
あきれる説明書は他にもたくさんある。シュレッダーの説明書に、ある男性が女性の写真をシュレッダーに入れる絵、この脇に「シュレッダーでは写真を切り刻めるが、過去は消せない」と説明する。掃除機の説明書には、ゴルフクラブやマイクのようには使用できないし、魔法使いの帽子をかぶり、掃除機に乗っても飛べませんと書かれていた。リモコンの説明書には、スキー板にはできません、出前の注文もできませんとあった。