「死亡教育」に欠ける中国 急がれる生命教育

「死亡教育」に欠ける中国 急がれる生命教育。 新中国誕生以来、出生人口・総人口の急速な増加に伴い、毎年の死亡者数も増えている…

タグ: 死亡,自殺,生命教育

発信時間: 2011-05-13 10:58:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

新中国誕生以来、出生人口・総人口の急速な増加に伴い、毎年の死亡者数も増えている。1997年以降、毎年の死亡者数は800万人を超え、10年後の2007年には900万人以上の新たなピークに突入、中国の歴史上、死亡者数最多の時代となった。「中国青年報」が伝えた。

北京心理危機研究・予防センターが発表したデータによると、自殺は15-34歳の年齢層の死因の首位。中国では毎年、28万7千人が自殺で死亡、200万人が自殺未遂、170万人が家族あるいは親友の自殺により、長期的に深刻な精神的ショックを受け、16万2千人の未成年者は母親あるいは父親を失っている。この深刻な精神的影響は10年以上、果てはその人の一生に影響を及ぼしかねない……

中南大学で先ごろ起きたキャンパス内刺殺事件、および復旦大学、上海の世界大手会計事務所で発生したエリートの突然死は、生命のもろさを再認識するきっかけとなり、いかに生命の尊さを人々に理解させるべきかを問いかけた。

国家統計局が先月28日に発表した最新データによると、中国の総人口は13億3900万人。また2009年の中国の死亡者数は943万人。

北京市青少年法律・心理カウンセリングサービスセンターの宗春山・主任は、以前北京の高校で講演した際、何人の生徒が「死」を考えたことがあるかと尋ねると、90%の生徒が手を挙げた。「『死』を恐れない人は」との質問に対しては、10%が挙手した。宗主任は「『死を恐れない』人は非常に恐ろしく、社会で犯罪に手を染める人の多くは死を恐れていない」と諭した。「死」を的確に認識し、「死」を受け入れることが非常に大切であるが、中国では「死亡教育」がこれまでなおざりにされてきた。

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