▽一刻も急がれる生命教育
政府あるいは社会の角度から、自殺行為の発生を効果的に防止する救護メカニズムの構築が極めて重要なのは明白だ。ある専門家は「中国の自殺予防のほとんどは自殺者の家族が孤独に担っており、社会的支援はなく、関連組織による援助もない。家庭にとって負担は重すぎて、ひとつ誤れば一家全員が崩壊する」と指摘する。当事者あるいは親友は日頃から「希望を多く持って!自分達にできることがあれば助けて、アドバイスしてあげるから」との温かい声を掛けるべきだ。
記者はネット上で、中国予防医学教育研究会理事を務める広東薬学院公共衛生学院の鄒宇華・院長が編纂した書籍「死亡教育」が出版されていることを知った。首都医科大学附属中学(中学・高校に相当)、北京師範大学附属中学(同)などの学校はいずれも生命教育の試みを始めている。これらの学校の生命教育は緊急回避などの内容のみならず、生存教育、生命発展の教育、死亡教育にまで延伸させることになっており、生徒の正確な生命意識の形成を助けることを目的としている。
「人民網日本語版」2011年5月13日