北京の水資源、極限の緊迫状態に

北京の水資源、極限の緊迫状態に。 1人当たり1000立方メートル----これが国際公認の水不足警戒ラインだ。しかし、中国の首都・北京のそれは100立方メートルにまで落ち込み、水不足状態はもはや極限に近づきつつある…

タグ: 北京,水不足

発信時間: 2011-05-23 14:33:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 1人当たり1000立方メートル----これが国際公認の水不足警戒ラインだ。しかし、中国の首都・北京のそれは100立方メートルにまで落ち込み、水不足状態はもはや極限に近づきつつある。気温が高くなる夏の到来に伴い、人口1900万人余りを擁するメガ都市は、給水難問題でますます窮地に追い込まれた。

 北京は何としても水源を確保しなければならない。現在、首都住民に供給されている水資源の3分の2は地下水だ。4カ所の緊急給水基地は、採掘に2年間、貯水に3年間をルールとしていたが、毎年使用しなければならない状況に陥っている。専門家によると、地下水は長年の歳月を経て形成されるもので、一般的には軍備用水源に用いられており、止むを得ない場合を除き、使用は控えなければならないという。北京はしかし、背に腹は代えられぬと、子子孫孫に残すべき水を使っている。

 資源不足対策として、北京市は市場運用などの手段で人口発展スピードを調整し始めた。交通建設、就業計画、産業構造など関係各方面での調整を図ると同時に、節水型社会の建設に力を尽くす方針。

 北京市はまた、市の現状や水の状況にもとづき、用水総量抑制、用水効率抑制、水機能区汚水抑制という3つのレッドラインを定め、最も厳しい水資源管理制度を実施し、管理状況を各級政府の年度業績評価指標に組み入れる。

 国内で最も「渇いた」都市・北京は、節水のため、今後は高給浴場プロジェクトの建設を認可せず、スキー場経営業なども全て規範化する計画という。今年以降、北京市民は節水し、各世帯で水道料金を抑えるよう努めるだけではなく、団地全体が節水試験に合格するかどうかも節水に一役買うことになり、節水成績が優秀な団地は、使途が特定された奨励金を獲得することもできる。



 「人民網日本語版」より2011年5月23日

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