今年3月に日本でマグニチュード9.0の大地震が発生してから、救急用品や生活物資の需要が大幅に増加し、日本から救援物資の注文が多くあった。日本から注文を受けた浙江省の企業を取材したところ、防護服、懐中電灯、マスク、毛布、救急箱などが主な輸出商品であることがわかった。これらの日本からの注文には「納品数が多い」「納期が短い」という2つの共通点があり、企業は納期に間に合わせようと懸命に残業に励んでいる。
注文の多くが1週間から1カ月内の発送を要求しており、遅くても4月末までで、これらは納期をすでに過ぎている。では、その後の発注はあるのだろうか。これは私たちが最も関心を寄せることだ。
先日広州で行われた第109回広州交易会にも多くの日本企業が買付けに訪れ、中でも発電機、ポンプ、電動自転車、冷凍食品、冷凍野菜の需要は旺盛だった。そのほか、板材などの建築材料を含む復興と関係のある物資の需要も非常に大きい。
日本への輸出商品は救急・救援物資から再建物資に変わり、建築材料業が中心になっていることがわかる。浙江省の企業はこのチャンスをものにしているのだろうか。