スチール写真
福田沙紀、松下優主演の日本のドラマ「四重奏」が、台湾で撮影を行った。台湾今日新聞の報道によると、このロケが議論になっている。その理由は、劇中、汚い場所での撮影が必要になり、製作班が日本国内で撮影せず台湾をロケ地として選択したという点だ。シーンの場所は確かに台湾の万華区の双和街で、台湾ネットユーザーの不満を呼んだというわけだ。
「四重奏」は、麻薬撲滅を謳うストーリのドラマだ。テーマも内容も暗く暴力的であるため、深夜枠のドラマになっている。叩き殺したりするような血生臭い場面も多い。劇中、主役がある不法移民が多い場所へ行くシーンで、街の様子、建物、看板、それに選挙用の旗から、この汚く寂れた場所が、自分が幼い時から育ってきた台湾であるとネットユーザーがわかったというわけだ。主役の「ここは本当に日本ですか」というせりふが、差別の意味合いを含んでいると感じられ、ネットユーザーの不満を誘発した。
あるネットユーザーがこのシーンを掲示板に貼り付けると、すぐに議論が巻き起こった。ある人は「本当に失望した。台湾と日本は友好関係ではないのか?どうして劣った市民と見下すんだ」と書き込むと、別の人は「台湾にはきれいな場所がたくさんあるのに、なぜ汚い所だけで撮影をするんだろう」という意見もある。熱心なファンでさえ「日本のドラマは好きなのに、この内容を見ると気分が悪くなる」と残念そうだ。
しかし、一部分の理性的なネットユーザーは、日本の街は確かに台湾より整然としておりきれいであると認めた上で、台湾の政府は台北を国際都市と自ら誇るなら、街をこのままひどい状態にしておくのはいかがなものかと指摘している。