北京の女性清掃作業員・張秀芳さんが、仕事道具の竹ぼうきを手に踊り、飛び跳ねる超絶技巧パフォーマンス「ほうき芸」が話題を呼んでおり、中国中央電視台(CCTV)にも出演した。
今年3月、道路の清掃作業を行う張秀芳さんが仕事の合間に竹ぼうきで遊ぶ様子を撮った動画が、インターネットにアップロードされた。張さんの素早い身のこなしや高いジャンプがネットユーザの注目を引きつけ、「竹ぼうきのお姉さん」と呼ばれ、親しまれている。その後、各放送局から張さんへの番組出演依頼が後を絶たない。
張さんは小柄だが、とてもバランスのとれた身体つきをしている。やや浅黒で、笑うと大きな丸い目が三日月のように細くなる。番組収録時には、張さんは長い竹ぼうきをくるくる回す技を披露した。
河北出身の張さんは「ほうき芸」について、「開路叉」という雑技のパフォーマンスを改造したものだと話した。練習中で最も印象に残っているのは、身体中に青や紫の痣ができたことで、「自分が手にした箒の柄で叩いてしまいました」と打ち明けた。
張さんが最も誇りに思っているのは、自分が「理想を掲げた」清掃作業員である点だ。朝陽公園西門付近の路上を清掃していた時、同僚たちと「清掃員に夢がある」と常々話していたという。各テレビ局の番組に出演する時に彼女がいつも胸元に着けている「朝陽衛生環境センター」のバッジも、番組の見どころのひとつだ。
「人民網日本語版」2011年6月3日