親子で合格祈願の孔子廟詣がブーム 長春
親子で合格祈願の孔子廟詣がブーム 長春。 中国の長春市(吉林省)では6日、7日から始まる全国大学入学試験を翌日に控え、受験生を抱える多くの親たちが長春孔子廟を訪問、昔から伝わる方法で先祖の霊を供養して我が子の入試合格を祈願した…
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「祈願のボール」を投げる親たち
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中国の長春市(吉林省)では6日、7日から始まる全国大学入学試験を翌日に控え、受験生を抱える多くの親たちが長春孔子廟を訪問、昔から伝わる方法で先祖の霊を供養して我が子の入試合格を祈願した。
この日、香の煙が漂う長春孔子廟は、深紅の絹織物で全体が飾られた。午後4時頃、祈祷式に参加する親と受験生が状元橋を渡り、祈祷式が始まった。状元橋とは、科挙試験で最高の成績を収めた「状元」が大成殿に行く際に渡る橋をいう。橋を渡る前に、親と受験生は聖泉の水で手を清め、孔子に対する尊重の気持ちを示す。
その後、長春孔子廟の係員に先導され、孔子行教像(頭巾と儒服を身に着け、弟子たちの教育にあたる孔子の像)の前まで来た。この像に向かって、両手・両膝・額の五体を投げ伏して礼拝する「五体投地礼」を行い、古聖の加護を祈った。
先師に向って感謝の意を込めて香を炊いて酒を献上した後、祈祷式は最高潮に入る。数百人の受験生の親は、状元磬をたたく音が響く中、百回うつ伏せになり礼拝した。その顔は、我が子の幸福を祈る真剣で敬虔な表情に満ちていた。
祈祷式に参加したある親は、「大学入試を目前に控えたこの時期、親も子も、受験によるストレスが最高に達している。このような儀式に参加して合格を祈願することで、心理的負担も幾分和らぎ、子供は入試前夜、熟睡することができて、ベストコンディションで本番に臨めるだろう」と話した。
日ごとに競争が激化する現代社会において、入試合格祈願は盛んになる一方だ。これにより、受験生と親の心理的な焦燥感がかなり緩和される模様だ。吉林省孔子学会の王洪源は・副秘書長はこうした現象について、「祈願式という方法で親や本人の心理的ストレスが軽くなり、受験生が重い荷物から解放されて身軽になって本番に臨めることは、まんざら悪くはない。このような風潮に対して社会は十分な理解を示すべきだ」との見方を示した。
6月7日、全国の受験生933万人が国内各地の試験場に入り、大学入試本番に臨む。
「人民網日本語版」2011年6月7日
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身を伏し礼拝する親たち
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