6月初、米国ジョージア州のある工場で中国に箸を輸出していたことがメディアで物議を呼んでいる。この工場は毎日200万組の箸を生産でき、その大部分を中国へ輸出している。米誌『タイム』の評論は、すべての商品に「中国製」の表示がある時代にあって、中国が箸を輸入することは確かにシンボル的事件だ。中国はまだ世界で最も安価な労働力を持っている国の一つではあるが、この優位性は徐々に失われてきていると分析している。
製造業の給与上昇スピードが加速
6月19日、米誌『タイム』は「中国は安価な労働力の時代に別れ」という文章を発表し、広州で22年間工場を経営する米国人商人が、この文中、カンボジアに工場を建てることを検討している、中国の労働力価格では彼の会社の競争力が失われてしまうからだというのだ。
このような情況が散見され、2010年に多くのグローバル企業と中国会社が労働力が安い西部へ業務拡大あるいは移転している。
ゴールドマン・サックスの香港駐在経済学者 喬虹氏によると、過去10年間で、中国製造業作業員の給与は毎年12%ずつ増加している。4月、米国労工統計局の報告によると、2002年から2008年まで、中国製造業の実際的な時給は2倍に上昇したが、米国の製造業は20%増加に留まっている。