中国地質災害研究会の何平会員によると、震災地区の山は表層は基本的に地震で破砕された岩となり、非常にもろい。こうした岩は滑落や崩壊を生じやすく、土石流の基となる。つまり、降水期になる度に徐々に破壊され、また次の降水期にも繰り返されることになる。一部は斜面を形成してしばらくそのまま保ったとしても、次の降水期には新たな災害を生む恐れがある。
同時に国内の専門家の中には、ブン川大地震は被災地区の地質環境に極めて大きな影響を与えたという見方もある。深刻な被害を受けた被災地区の山は破壊されて傷つき、短期的には回復し難く、地質災害の潜在的なリスクの影響は10年から30年におよぶ可能性もある。また、地質災害の誘発要因の複雑さなどの要因が、対策の難易度を大きくしている。写真はブン川の「生命線」と呼ばれる国道213号線の土石流発生時点で4日、道路の復旧作業中の重機。
「人民網日本語版」2011年7月6日