人民病院で治療を受ける女性
人民病院で女児負傷者
40メートル、10秒間。これが30人余りの乗客の生死を分けた。死傷者の大部分は夏休みに子供を連れて動物園に来た両親、若しくは衣料品卸市場に買い物に来た若者だった。のんびりと楽しくうきうきした雰囲気が動物園駅に満ちて、みんな間もなく目的地に到着するところだった。しかし、その悪夢は9時36分に訪れた。
昨日、北京地下鉄4号線「動物園駅」で7月5日午前、エスカレーター故障による転倒事故が発生した。この事故により、1人が死亡、30人が負傷した。
まるで無重力状態
観光客の鄭さんは、その時、家族5人でいち早くA出口のエスカレーターに乗り、駅を出た人々がその後ろに隙間なく並んでいた。エスカレーターの3分の2の高さまで辿り着き、誰も用心していない時だった。エスカレーターは突然揺れ「ぎしぎし」と聞きなれない音が聞こえた。この状態が1―2秒続いた直後、エスカレーターは反対に動いた。すごいスピードでみんなが無重力状態になったようだった。次々と後ろに転び倒れた。