積み重なった人が1メートルの山に
田さん(女性)は亡くなった一人の近くにいた。彼女は列の後ろから数えて4、5人の位置に立っており、老若男女が彼女に向って転がり落ちてきた。たちまち、田さんは気絶した。しかし、どうしたことか人の山の上に横たわっていたという。体の下から負傷者のあえぐ声が聞こえていた。
5.6秒後、エスカレーターは停止、田さんは徐々に身体を動かせるようになったが、手足が押さえられていたため、何とかして人の山から離れた。
振り返ると、田さんと救出された人々は目の前の状況に言葉もないほど驚いた。10メートルの階段と地面一面に血が流れ、飲み物、靴、カバンが散乱し、積み重なった人々が1メートルの高さになっていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年7月6日