スウェーデンのヤン・ビョルクルンド教育相(自由党党首)はこのほど、中国語の重要性は徐々にフランス語、スペイン語を超えているとし、ほかの欧州各国に先駆けて義務教育(9年制:低学年・中学年・高学年の各3年制の基礎学校)で中国語教育を実施したいと語った。7日付「環球時報」が6日のAFP電として伝えた。
スウェーデンの義務教育での第一外国語は現在英語で、第二外国語としてフランス語、スペイン語、ドイツ語が選択可能。ビョルクルンド教育相は義務教育への中国語導入により、国際競争力向上を図りたいとしている。同相は「国内の全ての低・中学年基礎学校(小学校に相当)で10年以内に、高学年基礎学校(中学校に相当)では15年以内に中国語教員の配置を実現したい。また教育大学での教員養成を強化し、充分な人材を育てたい」と述べた。
スウェーデンの英語ニュースサイト「The Local」は6日、同相の話として、グローバルなビジネス界で用いられているのは英語だけでなく、高いクオリティの企業の多くは現在欧州を離れ中国でビジネスを展開しており、次の世代を考えると、中国が世界的に非常に重要な国となることは間違いないと報じた。
スウェーデンメディアは、ビョルクルンド教育相の構想が実現すれば、10年以内にスウェーデン全土の低・中学年基礎学校で中国語教育が行われる、と指摘した。ビョルクルンド氏は2009年末には既に国内基礎学校での外国語教育改革を呼びかけ、対中経済関係の強化に伴う中国語教育の重視を主な議題としていた。同相は当時、児童の英語教育の早期化も提案、現在の低学年3年-中学年1年(小学3-4年に相当)での開始を低学年1年生(小学1年)からとするよう求めていた。
「人民網日本語版」2011年7月8日