南京大学社会学部の風笑天教授は、10日に閉幕した「華人社会・調和のとれた家庭フォーラム第9回全国家庭問題学術シンポジウム」で、「一人っ子という立場と夫婦の権力」と題する報告を行った。風教授が全国五大都市に住む若い既婚男性1216人を対象にした調査の結果、中国人の若年夫婦で、夫が財布の紐を握っているカップルは全体の10%に満たず、35.7%は妻が家計を管理している現状が浮き彫りになった。「広州日報」が報じた。
▽「妻が財布の紐を握っている」35.7%
風教授によると、都市に住む若夫婦世帯では、家庭内のことで、比較的細々した、それほど重要でない事項については、妻に決定権がある場合が多いという。一方、家庭にとってかなり重要なことで、マクロの視点から考えるべき事項の決定権は夫にあるケースが多い。しかし、世帯収入を夫が100%管理している家庭はわずか7.2%、妻が財布の紐を握っている家庭は35.7%だった。
▽一人っ子同士の夫婦、家事を平等負担
夫婦とも兄弟がいる場合は、その半数以上が、夫より妻の方が分担する家事の量が多かった。一人っ子同士の場合は、家事を平等に負担している割合は高かった。夫が一人っ子で妻に兄弟がいる場合では、夫妻とも兄弟がいる場合と状況が似ており、妻が負担する家事の量は夫より多かった。一方、妻が一人っ子で夫に兄弟がいる場合、夫は妻よりやや多く家事を負担していた。
▽離婚リスクが最も高い「年の差カップル」
調査の結果、夫婦の年齢、個性、信教、人種、社会的地位とその変化などの各要素が大きくかけ離れた者同士の結婚は、離婚に至るリスクが高いことが判明した。特に、離婚率が最も高いのは、「年の差カップル」という。
「人民網日本語版」2011年7月11日