中国で権威ある方言研究機関の言語学研究者は10日、「たとえ時代のグローバル化や地域経済発展という攻撃に遭っても、中国に存在する130種類の各民族言語は、13億の中国人によって伝承されていくだろう」と話した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
世界の言語を研究する学者の調査統計データによると、世界には6千種あまりの言語が存在し、うち絶滅の危機にひんしている言語は約2500種あるという。中国には、漢語を含め130種類の言語があり、13億人が使用している。国際的に認められた言語影響力指標6項目による総合評価では、世界に対して中国語が及ぼす影響力のランキングは6位。
全国漢語方言学会の会長を務める中国社会科学院言語所の熊正輝研究員は、中国で使用されている130種類の言語の特徴として、多数の中国人が漢語を主に使用しており、漢語以外の129種類の言語を使用する中国人は少ないことを挙げた。
中国の経済発展プロセスが加速するに伴い、人口流動性は高まり続け、共通語を主に使用する人々の数はますます増加している。現在、中国人13億人のうち、12億6千万人が漢語を使っており、残る129種類の言語を使っている人はわずか5835万人だ。
「人民網日本語版」2011年7月12日