「幸福感よりGDP優先」路線を再走する日本

「幸福感よりGDP優先」路線を再走する日本。 日本の経済はすでに20年間低迷が続いており、その衰退速度はすでに日本人の許容範囲を超え、様々な形のストレスに囲まれた日本国民は、物質的に豊かな生活を送っているにもかかわらず、幸福を感じられずにいる…

タグ: 幸福感 GDP 優先  日本 幸福 高齢化

発信時間: 2011-07-17 09:19:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

また、高齢化や少子化が進む日本では社会保障や福祉制度に大きな圧力がかかり、更には日本人の生活の安定を支えてきた「終身雇用制度」も崩壊しつつある。そこには、経済全体が不景気で、日本企業の多くが新しい社員を雇わず、またその生存のためにリストラを余儀なくされている現状がある。「終身雇用制度」の崩壊のみならず、リストラされるかもしれないという巨大な圧力は、多くの日本人に焦りと苛立ちをもたらしている。

大和民族はもともと危機感あふれる民族である。そうでなければ、日本が最も勢い盛んだった前世紀70年代に『日本沈没』という書籍が出版されることはなかったはずだ。このような文化的背景もあり、他者に敗れたり追い越されたりすることは、日本人にとって耐え難い屈辱なのである。今、日本の発展は苦境に陥り、多くの新興国に先を越されようとしており、日本人は大小様々な精神的ストレスを感じている。これも、1人当たりのGDPが世界上位であるにもかかわらず、日本人が、実際の生活において欧米人のように「物の豊かさ」や「精神的満足」を得られない原因の一つである。日本人は様々なストレスを抱え、豊かな生活を送りながらも、幸福を感じることができないでいる。

震災後、日本の学者の中には「日本はこれ以上生活の質を追求する余地はなく、今後は発展の重心を再びGDPの成長に戻すことで、長期的発展を遂げるべきだ」と主張する者も出ている。幸福感よりもGDPを優先することは、多くの発展途上国でも採られている手法だが、すでに発展を終えた日本が再びこの路線を進むことは、その効果如何の前に、ただでさえ幸福感が欠落している日本の民衆が望んでいることなのか、大きな疑問が残る。日本においては、民衆の幸福感を犠牲にするのではなく、新興国とうまく協力し、そこに自身の努力を加えることで成長を実現すべきである。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月17日

 

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