「上には上がいる」ものだ。中国の大手掲示板サイト「天涯社区」(重慶版)に今月14日、「眼鏡男のがけっぷちギリギリ画像」と題した書き込みがあり、画像を見た多くのネットユーザーから「見ているだけで足ががくがく震える」とのコメントが寄せられている。画像には、陝西省華陰市にある華山(標高2160メートル)の険しいがけの上に、眼鏡をかけた若い男性が平然とたたずむ姿が写っている。中国江蘇省の地元紙「楊子晩報」が伝えた。
▽「がけっぷち男」の書き込み ネットで人気沸騰
書き込みが投稿されてから、「がけっぷち男」はすぐに多くのネットユーザーの注目の的となった。「勇敢だ」との声が多く寄せられると同時に、「がけっぷち男」のプロフィールについても多くの憶測が飛び交っている。「街の中に隠れるスーパーマンだ」と称賛する声もあれば、「目立つためなら、命も顧みない」と冷めた声もあり、意見はまちまちだ。
14日以降「華山に登ったことがあるが、あそこの山脈は本当に険しく、断崖絶壁で、崖に登って写真を撮るなんてありえない。ロープを握って崖の下を覗くだけでも、恐ろしくて両足が震える」という声や「見た感じでは『がけっぷち男』は痩せていて弱々しく、こんなに肝っ玉が座っている感じはしないけど、パソコンで合成したんじゃない?」と懐疑的な声が寄せられるなど、「がけっぷち男」に関する話題は「天涯社区」の掲示板で盛り上がりを見せ、すでに1000人以上のネットユーザーが熱い議論を交わしている。
▽ロッククライマー「非常に危険なのでやめて」
海外経験をもつ重慶市緊急救助隊の隊長(42)は、屋外の危険な地域での任務経験が豊富で、重慶市ロッククライミング愛好者の中でもベテランの存在だ。同隊長はこの写真を見て、「普通の人が見れば『がけっぷち男』はヒーローかもしれなしが、このような場所で写真を撮るのは非常に危険。一つ間違えば崖の下に転落する」と警告し、「国外のエクストリームスポーツ(過激な要素を持った、離れ業を売りとするスポーツの総称)愛好家だけがこのような試みをする」と指摘。さらに「ロッククライミングの経験のない人は絶対にまねをしないでほしい。どうしても写真が撮りたいのなら、必ず安全ロープを付けて撮ること」とアドバイスした。
「人民網日本語版」2011年7月21日