北京で行われた記者会見 |
日本のクラシック音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル(SKF)で広報総合コーディネイターを務める武満真樹氏は20日、北京で行われた記者会見で、小澤征爾氏が9月1日と4日の2日間、国家大劇院でコンサートの指揮を務めると発表した。1日は小澤氏の76歳の誕生日。「京華時報」が伝えた。
小澤征爾氏は昨年、病気のため活動を暫く休止した。今回の訪中公演は、2回のコンサートで自ら指揮するほか、サイトウ・キネン・オーケストラ、小澤征爾音楽塾オーケストラも率い、SKF公演を初めて北京のファンに披露する。
SKFは小澤征爾氏が恩師である故・齋藤秀雄氏を記念して始まった。毎年8月中旬から9月上旬まで続く。この1カ月の間に、オペラとサイトウ・キネン・オーケストラのコンサートというハイクオリティな芸術が公開されてきた。1996年からは、武満真樹氏の父で世界的にも有名な作曲家である故・武満徹氏を記念するコンサートも追加された。さらに「子どものための音楽会」「青少年のためのオペラ」なども徐々に定着している。
武満真樹氏によると、小澤征爾氏はこれまでSKFの公演が世界に広がるのを願い続けてきた。その最初の地として中国を選んだのは、小澤征爾氏の中国に対する奥深い思い入れによる。小澤氏は中国・瀋陽で生まれ、1936年から1941年まで住んだ旧居は、国家大劇院の近くに今も残る。
今年のSKFは北京が9月1日から4日まで、上海が6日から11日まで(上海大劇院)。ハンガリーの作曲家・バルトークのオペラ「青ひげ公の城」、サイトウ・キネン・オーケストラ・コンサート、室内楽コンサート、武満徹メモリアルコンサート、そして小澤征爾音楽塾コンサートなどがプログラムに含まれる。
小澤征爾氏は思い出の北京で、「青ひげ公の城」、小澤征爾音楽塾コンサートで自らタクトを振る。
武満真樹氏によると小澤征爾氏は、最高のコンディションで中国のファンに指揮を披露するため、毎日水泳で体力トレーニングに励んでいる。
「人民網日本語版」2011年7月22日