米国の非営利公共ネットワークサービス・公共放送サービス(PBS)公式サイトのトップページには、リンカーン前大統領夫妻に関するドキュメンタリー映画の広告や、「ハリー・ポッター」シリーズ最終作についての評論が掲載されているほか、意外にも、中国人学生の顔が載っている。中青在線(中国青年報電子版)が報じた。
PBSは、米国現地時間7月11日から5日間連続で、各回30分間の中国をテーマとしたドキュメンタリー特別番組「チャイナウィーク」を放映した。
同番組の司会進行役は、かの有名なタビス・スマイリー氏。スマイリー氏は新華社の取材に対し、「米国人がこの番組を観て、米国人と中国人が共有する価値観について知ってほしい。中国人も我々と同様、質の高い素晴らしい生活を望んでいるのだ」とコメントした。
全5本のドキュメンタリーはそれぞれ、中国の経済、中国の環境、ヒップホップ文化と黒人サブカルチャー、中国の教育、エリート思想をテーマとしている。北京市101高校の学生、中国の一般的な農民工(都市に出稼ぎへ出ている農民)、北京大学景観設計学研究院の兪孔院長らが依頼を受け番組に出演した。
「チャイナウィーク」の放映が始まると、多くの米国人が興味を示し、番組を観た人が続々とPBSサイトにコメントを書き込んだ。面白いのは、自分の考えを主張せずにはおられない米国人ネットユーザがこぞって、今回のシリーズ番組を讃えていることだ。これまでに、批判的なコメントはほぼ皆無だ。「この番組をより多くの人に見てほしい。私はこれまでに中国に行った経験があり、多くの米国人の知らない中国を見ている。中国から学ぶことは、実はたくさんある」「中国人学生の質問や彼らの正直な答えは、本当に素晴らしい!子供達の回答はバラエティに富んでいた。この事実から、13億の中国人が皆それぞれ個性的な考えを持っていることが想像できる。今後10年間が本当に楽しみ」など、中国に関心を寄せる書き込みが相次いだ。
「人民網日本語版」2011年7月26日