「××大学××学部合格、おめでとうございます!」。このような至極平凡な合格通知書を受け取ったなら、その大学に対する合否判定はずばり「不合格」だ。各大学にとって、大学ランキングに示された実力だけで勝ち残っていくことはもはや難しく、これに加え学生に受け入れられる個性が必要な時代になった。南京の受験生たちは、続々とユニークな合格通知書を受け取っており、出す側の大学は、その作成に非常な苦心を重ねている。南京理工大が「淘宝」のショートメッセージを採用したことに続き、各名門校も遊び心たっぷりの新しい合格通知書を送っている。揚子晩報が伝えた。
南京師範大付属高校の楊津さんは、北京大学からの合格通知書が入った封筒に、「北大英雄」と題された光ディスクゲームが入っていたことに驚いた。楊さんが好奇心たっぷりでこのゲームを再生みると、北京大学の校門が背景の画面に、「北大、燕園、今日からこの名前は、あなたと切っても切り離せない関係になり、さらには一生涯の間ずっと影響を及ぼすかもしれません」という文章が書かれていた。小鳥がさえずり花の香りが満ちる春、緑の樹が眩しくみずみずしい夏、イチョウの葉が舞い降りる秋、あたり一面銀世界と化す冬といった四季折々の風景が登場した後、ゲームがいよいよ始まった。
「ゲームでは、プレーヤーが北大新入生となり、自分に好きな名前をつけ、武術の達人に扮することもできる」。しかし、武術の達人になることはなかなか難しい。楊さんによると、ゲームでは「意外なこと」も起こるという。彼のクラスメートがゲーム開始後、性別を選ぶときに「あなたには教えない」を選ぶと、「ゲームオーバー」の画面が突然現われ、ゲームが終了した。ゲームでは、学生登録、キャンパスカード取得、授業選択ガイド、学生出資援助センター、社会団体、学食、図書館など大学生活の各シーンから選択できる。4つの学期を4学年になぞらえ、それに応じた単位取得ができるよう設計されている。最後に、海外留学、就職、大学院進学の3つの道からひとつを選択してゲームは終わり、新入生が大学生活の全体計画を立てやすいよう設計されている。楊津さんは、このゲームは「とても斬新」と感じたと話した。「北大英雄」ゲームは、情報科学院の学長が開発したという。
北京大学から合格通知書を受け取った張茂旭さんは「北大英雄のゲームは、新入生が北大に慣れるのに大変役に立つ。光ディスクゲームという形式も、平凡な他大学の合格通知書に比べると随分ユニークだ」と感想を述べた。
「人民網日本語版」2011年7月29日