中国共産党系「小康」雑誌社がこのほど発表した「2011中国人信用大調査」で、回答者のうち6割以上(65.7%)が「ここ10年で中国社会全体の信頼が揺らいでいる」と考えていることが明らかになった。今年の「最も信頼できる職業」トップ5は順に、軍人、農民、学生、教師、出稼ぎ労働者となった。一方ワースト1位は仲介業者で、ブービーが食品業だった。またその他に9割近くの人が、今年7月ブログでの記事から東日本大震災の義援金横領騒動に発展した通称「郭美美事件」をきっかけに、中国慈善組織に対する信頼を失ったとしている。中国紙「城市快報」が伝えた。
▽ネットユーザーが辛口評価 「最も信頼度が高いのは権力のない人」
「小康」雑誌社中国全面小康研究センターは清華大学メディア調査実験室と共同で先月、国内の31省・市・自治区を対象に「2011中国人信用大調査」を実施した。調査の結果、中国社会に対する人々の信頼度は決して楽観的でないことが明らかになった。
今年の「信頼できる職業」ランキングでは上から順に軍人、農民、学生、教師、出稼ぎ労働者がトップ5となった。2006年から6年連続で実施されている同調査の歴代ランキングを見てみると、農民と軍人がトップ5の常連となっている。
一方、仲介サービス業が去年に続いて2年連続でワースト1位となり、それに続いたのは下から順に食品業界、公告業界、不動産業界、健康食品業界。
多くのネットユーザーは今年の「信頼できる職業」ランキングに対して基本的に納得しているようだ。あるネットユーザーは「農民や出稼ぎ労働者のように何の権力を持たない人達が最も信頼できるとは、都市に住む僕らにとっては情けないとしか言いようがない」と嘆いている。