▽軍人が一番尊敬できる
農民と軍人は6年連続で、中国人にとって「最も信頼できる人」となっている。今月2日に実施されたサンプリング調査では、回答者のほとんどが「軍人が1番信頼できる」としている。「いざという時はやっぱり軍人が頼りになる」「洪水、災害、地震、土石流などが発生したら真っ先に最前線に行ってくれるのは彼ら。やっぱり軍人が一番尊敬できる」とある市民は話す。
▽食品業はブービーに陥落
今年の調査ではワースト10リストに大きな変化が見られた。食品業界が昨年のワースト10位からワースト2位に陥落したのだ。調査結果によると、5割近く(48%)の回答者が中国の乳業を信頼しないと答え、さらに8割以上(85.9%)が2010年に施行された乳製品の新国家基準は中国の乳製品の品質に対する信頼を低めていると感じていることが明らかになった。
このほか、豚肉の赤身が増したように見せるための食品添加物「痩肉精」や、日本で可塑剤と呼ばれる有害物質「塑化剤」など、食の安全にかかわる問題が今年は相次ぎ、消費者の信頼を打ち砕いた。
大学を昨年卒業したばかりの岳さんは「食品業界が最も信頼できない主な原因はあまりに利益主義だから。社会の監視・管理が行き届いておらず罰則も軽すぎるため、300%といわれる利益に食品業界は目がくらみ、人体への危険も顧みない」と嘆き節。
▽仲介業者、日常化する詐欺まがいの行為
個人企業で高級管理職に就く韓さんは「人々の生活、健康、人命などと密接にかかわる業界やメディア露出率の高い業界の不祥事は注目を一層集める」と指摘。「不動産仲介業者は質にばらつきがあり、確かに信頼問題を抱えている。利益を得るためにモラルさえ犠牲にしている。健康食品業は、過当競争が信頼を失わせている。人にしろ企業にしろ、生き残れるのはいつもトップだけ」と語り、現在の生存競争や社会環境も信頼の欠如を招いている原因との考えを示した。
「人民網日本語版」2011年8月5日