中国鉄道部が温州高速列車追突事故で行方不明とされる29人について詳細に調査した結果、うち20人は乗客名簿になく、5人が負傷、3人が死亡、1人が事故発生前に下車していたことが判明した。新京報が伝えた。
鉄道部は、インターネットに掲載された高速鉄道事故の「29人の行方不明者名簿」に対し、乗客名簿と照合し、さまざまな方法で事実確認を進めた。7日に発表された調査結果によると、20人は乗客名簿になく、5人が負傷、3人が死亡、1人が事故発生前に下車していた。
▽ネット掲載行方不明者名簿中、5人負傷3人死亡
あるウェブサイトにこのほど、「以下が行方不明者のリストです。彼らについて、鉄道部にお答えいただきたい」という文章が掲載された。同文章には「29人の温州高速列車追突事故行方不明者名簿」が示されており、鉄道部に調査・回答を求めていた。鉄道部によると、鉄道警察と旅客輸送部門がこの名簿と事故の起きた7月23日にD3115列車とD301列車の乗客名簿とを丹念に照合したという。また、電話での連絡やリスト掲載者の戸籍がある公安部門への直接訪問などさまざまな方法によって、事実確認を進めた。
鉄道部は、「精査の結果、ネットに掲載された行方不明者名簿29人のうち、当日D3115列車とD301列車の乗客実名名簿に掲載されていなかった人が20人、事故が起きる前に無錫駅で下車した人が1人いたことが確認された。また、3人の乗客が、公表済みの40人の犠牲者名簿に名前があった。さらに、5人が192人の負傷者名簿にリストアップされており、うち4人は病院で治療中だ」と発表した。
▽死傷した乗客全員の身元確認
鉄道部によると、事故の犠牲者40人全員のDNA鑑定がすでに完了したという。また、乗客名簿にもとづき、乗客全員に関する身元確認を行い、犠牲者40人と負傷者192人全員の身元が確認され、家族との連絡が取れた。
「人民網日本語版」2011年8月8日