多くの若い親は健康的な食習慣を子どもに身に付けさせようと必死だが、子どもというのは野菜よりも肉が好きなもの。復旦大学出版社の専門誌「児科学」最新号にこのほど掲載された研究は、子どもの食べ物の好き嫌いに対する訓練は早いほどよく、妊娠中から始めるべき、と指摘している。人民日報が発行する健康雑誌「生命時報」が伝えた。
米フィラデルフィアの科学者は、母親がニンジン、ニンニク、ウイキョウなどの食べ物を偏食することが、羊水を通じて体内の胎児に影響を与えることを発見した。この理論を検証するため、研究者らは妊婦を3グループに分けた。一組は妊娠中に毎日ニンジンジュースを飲み、一組は授乳期に毎日ニンジンジュースを飲み、もう一組はニンジンを全く摂取しなかった。母親らの子どもたちが離乳食を食べ始めた際、前者二組の子どもは、ニンジンジュースが混ざった食べ物により関心を示した。妊娠中の母親の食べ物の好き嫌いは知らず知らずのうちに子どもに伝わり、子どもの成長過程での食習慣に非常に大きな影響を与える、と研究者は語っている。
「人民網日本語版」2011年8月24日