このほど、魚ともエビともつかない不思議な生物が河南省鄭州市に姿を現し、市民の注目を集めている。記者は17日、発見者の郭志強さんを取材し、この不思議な生物を目にすることができた。
鄭州市在住の郭さんは、8月10日午前に賈魯河でその生物を発見した。郭さんはその日、友人と共に賈魯河の橋の付近で軍事訓練を行っていた。訓練の休憩中、郭さんは川辺に行き、この魚ともエビともおたまじゃくしともつかない生物を発見し、好奇心に駆られて捕まえた。この不思議な生物は水中では魚に似ているが、捕まえて手に取り見ると、エビのようであった。
この生物は水中では背泳ぎをし、かわいらしい様子だ。両目は黒く、頭の両脇についている。前進は黄色か褐色で、2つに分かれた尾ひれは赤色をしている。腹部からは10対以上の足が生え、体長は2センチ以下だ。
関連資料を調べた結果、この生物はおそらく鰓脚綱(ミジンコ綱)の一種で、優雅な背泳ぎから「仙女エビ」とも呼ばれている。同生物は温度の適度な池に生息し、寿命は2~3ヶ月と短めだ。鰓脚綱は地球上で2億年以上も前から生息しており(恐竜と同時代)、まさに生きた化石である。
「人民網日本語版」2011年8月24日