小学校時代の課外学習への巨額出費に続き、中学入学出願時の学校選択費が、さらに親に重い負担を強いる。武漢市内で初級中学(中学)段階の教育出費のうち、中学入学時の学校選択費は平均8500元(約10万2千円)以上と、出費総額の21.45%を占めた。絶対必要な費用でもないのに、かなりのウェイトを占めており、「中学入学時」の学校選択費は、「小学校入学時」や「高等学校入学時」よりはるかに高い。この理由として、中学入学段階の規範レベルが相当低く、教育におけるアンバランス状態が顕著化していることが挙げられ、家庭での出費増が社会資源の浪費をもたらしている。
学校選択費の問題は、今では親の普遍的な不満の種となった。調査に参加したある親は「学校選択費は非常に高い。学生を各ランクに分け、成績に応じて異なる料金を徴収する。このような現象は不公平極まりない。 教育は、教員の力や教学設備を合理的に配分し、子供達が基本的にバランスの取れた教育資源を享受できるよう計らうべきだ」との見方を示した。別の親は、学校選択にお金を使う事が、子供にマイナス影響を及ぼさないかと心配している。そのような行為によって、如才なく立ち回ることを子供が覚え、教育の持つ聖性が損なわれるのではないかというのだ。
ある親は「社会の良くない気風が、学校にまで広がっている。教育機関がこの気風を正しく整え、学校が人間教育を施す聖地という本来の場に戻ることを切に望んでいる」と強調した。
「人民網日本語版」2011年9月7日