中国では伝統的な祝日「中秋節」(旧暦8月15日。今年は9月12日)を4日後に控え、「ハーゲンダッツ」や「デイリークイーン」など外資系アイスクリームチェーン店が、中秋節に食べる中国菓子「月餅」に見立てた高級アイスをこぞって発売し、人気を集めている。中国の洋菓子チェーン店「好利来」やベーカリーレストランのチェーン「味多美」なども、月餅の中身を従来の餡からチョコレートやコーヒー味のものに変えて、新商品を発売している。中国国営の通信社「中国新聞社」(電子版)が報じた。
これら新商品の登場は、月餅の価格上昇にもつながっている。例えば、ハーゲンダッツの公式サイトを見てみると、アイス月餅の値段は最も安いもので1箱4個入り228元(約2750円)、高いものでは1箱6個入り788元(約9350円)のものまである。
しかし、これらの新商品を実際に食べてみても、何か特別な物を食べているという気にはならない。やはりアイスはアイス、ケーキはケーキでただ「月餅」とネーミングを変えたにすぎない。時代の移り変わりと共に、中国伝統の菓子「月餅」もひそかにその様相を変えよとしているようだ。