東京は世界でデパートの密度が最も高い都市である。全く誇張ではない。統計によると、山手線内の東京都心には、少なくとも100のデパートがある。十分な商業設備と優良品質のサービスが揃っていなければ、この地価が高い所で商売にならない。日本式サービスの肝は、細部まで行き届く心遣いだ。少し前の梅雨を例にすると、日本のデパートのサービスにはあまり知られていない秘密がある。
雨の日にショッピングする時、最も気になるのはなんだろう?購入したばかりの服が濡れてしまうことではないか?日本での買い物でこのような心配は不要だ。館内に流れるバック・ミュージックに秘密がある。
ほとんどの日本の大型デパートでは顧客が楽しく買い物が出来るようにバック・ミュージックが放送されている。雨が降り始めると、バック・ミュージックは決まった曲に変わる。これはスタッフだけがわかる「合図」である。この曲が流れると、スタッフは顧客が買った物に防水ビニール袋をかぶせる。これで雨にぬれる心配がない。実に親切なサービスである。このサービスを始めたばかりの時は顧客はみんな不思議に思った。館内にいるスタッフはなぜこんなに早く雨に気づいたのだろうと?聞いてみると。この秘密がわかった。雨が止むと、またバックミュージックの曲を変え、スタッフに知らせる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月19日