中国の高齢者事業発展計画、高齢者ピークに対応

中国の高齢者事業発展計画、高齢者ピークに対応。

タグ: 高齢者事業発展,養老サービス,退職者

発信時間: 2011-09-26 16:45:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「中国高齢者事業発展第十二五計画」がこのほど印刷配布された。同計画によると、「十二五(第12次五カ年計画:2006‐2010年)」期間に高齢者人口増加の第一次ピークを迎える中国では、高齢化がますます加速する見通し。2011年から2015年の5年間で、全国の60歳以上の高齢者は1億7800万人から2億2100万人に増え、年間増加数は860万人に上る。高齢者人口の割合は13.3%から16%に上昇、年0.54%のペースで増えると予想される。

高齢化は、核家族化や家庭の「空き巣化」(子どもがいないか 子どもと同居していないため、家に老人だけが残される現象)と一緒に進み、経済社会転換期の矛盾と相織り成し、社会養老保障・養老サービスの需要は急激に増加する見通し。中国の高齢化は今後20年ますます進み、2030年には全国の高齢者人口は倍増、高齢者事業発展を担う道は長く険しい。

計画では、中国は今後5年、高齢化事業発展に向けた機関・サービスに関する統一的な取り組みが打ち出された。具体的措置は次の通り。

▽各種高齢者用施設のベッド数を342万床新規増設する。

▽在宅養老サービスを重点的に発展させる。

▽全県(市・区)、郷・鎮(街道)、コミュニティ(村)の3レベルでサービスネットワークを構築し、都市の街道・コミュニティでは、在宅養老サービスネットワークをほぼ完成させる。

▽郷・鎮の80%以上と農村コミュニティの50%以上において、高齢者サービスを含むコミュニティ総合サービス施設・ステーションを設立する。

▽在宅養老サービス情報システムの構築を加速し、在宅養老サービス情報プラットフォーム試行事業を実施、試行範囲を徐々に拡大していく。

末端の医療衛生施設が今後5年間で、管轄エリアに住む65歳以上の高齢者に対して展開する予定の事業サービスは次の通り。

▽高齢者健康管理サービスを行い、高齢者健康記録システムを確立する。

▽高齢者医療衛生サービスを各地衛生事業発展計画に組み入れ、老人病専門病院、老人ホーム、高齢者リハビリテーション病院、総合病院老人病科の建設を強化し、条件を備えた三級総合病院に老人病科を設置する。

▽末端の医療衛生機関は、高齢者向け医療、看護、衛生保健、健康管理・測定など各種サービスを前向きに展開し、高齢者の在宅リハビリ看護サービスを充実させる。

▽末端の医療衛生機関は、専門スタッフの育成に力を入れ、高齢者向け衛生サービス能力の向上に努める。

政府は今後5年間、高齢者社会管理事業を強化する方針で、各地方政府に以下の実施を求めている。

▽退職者の80%以上をコミュニティ管理サービスの対象とし、末端の高齢者協会によるカバー率を80%以上とする。

▽高齢者ボランティア数を全高齢者人口の10%以上まで引き上げる。

▽高齢者工作委員会を立ち上げ、都市・農村コミュニティ(村、居民)に健全な高齢者作業体制を確立する。

▽末端高齢者協会の規範化建設に力を入れ、高齢者が「自主管理、自主教育、自主サービス」という前向きな役割を存分に果たせるよう配慮する。高齢者協会がある郷・鎮コミュニティの割合を今後5年で95%以上に高め、農村コミュニティ(行政村)の割合を80%以上に引き上げる。

「人民網日本語版」2011年9月26日

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