相次ぐアウトドアスポーツの事故 いかに管理すべきか?中国

相次ぐアウトドアスポーツの事故 いかに管理すべきか?中国。 ヒマラヤ東端に位置する四川省の四姑娘山で先月30日、中国人登山客14人の遭難事故が発生。14人は今月12日に、救助隊によって発見され無事下山したが、今回の事故をきっかけに、アウトドアスポーツの管理に関する問題が、人々の間で関心の的となっている。アウトドアスポーツも法律で規制する必要があるのか、どのように管理を強化すれば良いのか、中国登山協会の張志堅秘書長に聞いた。中国共産党の機関紙「人民日報」が報じた…

タグ: 遭難事故,中国,アウトドアスポーツ

発信時間: 2011-10-24 16:18:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ヒマラヤ東端に位置する四川省の四姑娘山で先月30日、中国人登山客14人の遭難事故が発生。14人は今月12日に、救助隊によって発見され無事下山したが、今回の事故をきっかけに、アウトドアスポーツの管理に関する問題が、人々の間で関心の的となっている。アウトドアスポーツも法律で規制する必要があるのか、どのように管理を強化すれば良いのか、中国登山協会の張志堅秘書長に聞いた。中国共産党の機関紙「人民日報」が報じた。

-----近年、登山などのアウトドアスポーツを楽しむ人が年々増加していることに伴い、事故も多発しているが、毎年死傷者はどれくらいいるのか?

「近年、登山やロッククライミングで死傷する人の数は確かに年々増加しているが、その増加の幅はこれらアウトドアスポーツに参加している人の数の増加幅を大幅に下回っており、非正規倶楽部やインターネット上の呼び掛けで集まったグループなどの遭難が圧倒的に多いという点にも注目しなければならない。事故が何件か起こったというだけで、登山などのアウトドアスポーツの発展に対して否定的な態度をとってはならない。アウトドアスポーツは全体的に見ると、健全に発展を見せている」

-----素人の登山活動をどのように管理すべきか?

「完全に管理するというのは今のところ難しい。まず、多くの人がさまざまな名目を掲げて登山活動をしているので、その境界を定めるのは非常に困難で、管理したくてもできない。また、中国国内の登山管理規則は我々に海抜3500メートル以上の高山の登山管理権しか与えられていない。3500メートル以下に関しては、管理権がないというか、管理しろと言われてもそこまで手が回らないというのが現状」

-----今回の事故には捜索員1000人以上と約3万元(約36万円)の捜索費用がかかったが、行方不明となっていた登山客の負担は3600元(約4万3千円)だった。捜索・救助活動において政府が果たすべき役割やそれにかかる費用の大部分を政府が負担することに対して、多くの人から疑問の声が上がっているが?

「中国登山協会はこれまでずっと、政府主導で社会を基礎とし、ボランティアを柱とする捜索・救助活動の体制を規範化するよう訴えてきた。政府主導というのは政府が費用を負担したり、捜索員を手配したり、責任を負ったりしなければならないという意味ではなく、政府が先頭に立って、社会の各分野の人が参加できるよう政策上で便宜を図ったり、有効なサービスを提供して各種基金会、保険会社などが参加できる状況を作るということだ」

「先進国では、アウトドアスポーツに参加する人は、生命保険とレスキュー費用保険の2種類に加入しなければならないと定めている国もあり、事故などが起きれば保険会社が費用を負担することになっている。しかし、中国では登山専門の保険の加入者はまだまだ少なく、保険料も非常に高い。一方、保険会社もリスクが高いとしてこの分野にはあまり積極的ではない。そのため、我々は関連の保険会社と協議を進めている」。

「人民網日本語版」2011年10月24日

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