日本で実施されたある調査で、中年女性の半数近くが、夫との離婚を考えたことがあり、実際離婚に踏み切ったケースも少なくないという事実が判明した。離婚の原因にも変化が見られ、これまでは「妻が夫に対する不満を抱えている」が主な原因だったが、今では妻の不倫や妻から夫に対する暴力(DV)によって離婚に至るケースも増えているという。広州日報が伝えた。
お隣の韓国でも同じ状況だ。ソウルでは、熟年離婚の割合が新婚離婚を上回り、韓国国内の新しい社会問題のひとつとして浮上している。
「熟年離婚」はもはや、欧米諸国の専売特許ではなくなった。伝統的な結婚・家庭観が根強く受け継がれてきた日韓両国でも、多くは女性から切り出される「熟年離婚」が伝統的な結婚モデルを変えつつある。
▽離婚原因 「性格の不一致」「不倫」「借金」「DV」
高齢化問題が深刻化しつつあった十数年前の日本で、「たそがれ離婚」という言葉が、初めて誕生した。その後、ドラマのタイトルとなった「熟年離婚」が日本で広く使われるようになった。
現在、「熟年離婚」は若年化の傾向にある。権威機関による最近の調査では、40-50歳代の女性のうち、47.3%は「夫との離婚を考えたことがある」、このうち3割は「離婚する決心をした」と答え、全体的には約14%を占めた。
夫婦・家族問題に詳しい評論家・池内ひろ美氏は、離婚の原因に最も大きな変化が起こったと指摘する。「不倫」「借金」「(夫から妻に対する)DV」が、妻から離婚を申し出る場合の三大原因だったが、この5-6年は「妻の不倫」「妻の借金による自己破産」「妻による夫へのDV」といったケースも増加しているという。