中国語版ウィキペディアのサイト「互動百科」がこのほど、10月のネット人気ワードトップ10を発表した。同サイトはネットユーザーの投票や専門家の選択さらに毎月のすべてのサイトの検索数などを総合的に考慮し、人気ワードを発表している。中国国営の「新華社通信」(電子版)が報じた。
人気ワード1:悦悦ちゃん
10月13日、2歳の女の子「悦悦」ちゃんが車に跳ねられ、転倒しているところに後続の車が接触、その後18人もの人が「悦悦」ちゃんの横を通過したものの、助けようとした人は誰もおらず、結局7分後にゴミ収集をしていた女性がようやく悦悦ちゃんを抱き起こして救急車を呼んだ。しかし、運ばれた広州病院の全力の手当ても実らず、同月21日、悦悦ちゃんは息を引き取った。ネットユーザーらはミニブログ上の掲示板で、冥福を祈ったり、悲しみを表したりし、今回のような事件が2度と起こらないようにしなければならないと訴えている。
人気ワード2:カダフィ大佐
10月20日、反カダフィ派のミスラタ軍事委員会の報道官とリビア軍事委員会の首席がそれぞれ、カダフィ大佐が故郷のシルトで拘束された際に負傷し、その後死亡したと明らかにした。同大佐は、アラブ諸国では最も長い42年もの間リビアを支配した最高指導者で、過激な発言や行動から「砂漠の狂犬」「アラブの暴れん坊」などの異名を持っていた。
人気ワード3:iSad
米アップルは10月5日、同社の創業者スティーブン・ポール・ジョブズ氏が死去したと発表した。互動百科では、ネットユーザーらが、いろんな見出しを付けてさまざまな伝記を書きつづってこのIT界のカリスマの死を惜しんだ。またネット上では、アップルの人気商品「iPad」ならぬ「iSad」(悲しい)という言葉が人気となった。