「楽和女」という日本の文化・歴史の都、京都で活躍する女性楽団がある。メンバーの磯田泰子さん、寺西佐世さん、竹島真弓さん、馬場久乃さん、渡辺祥子さんの5人はこの3年間、中国を行き来してチャリティーコンサートを開催している。民間交流を通して、中日両国の相互理解や文化交流を深めるのが狙いという。中国国営機関紙「人民日報」のニュースサイト「人民網」が報じた。
「楽和女」は「世界の子供がワクチンを接種できるように」をテーマに掲げ中国各地でチャリティーコンサートを開催し、多くの子供たちがワクチン接種を受けることができない現状やその重要性を多くの人に訴えていることは、本当に称賛に値する。「楽和女」の活動を知った京都府知事は大絶賛、同市と中国陝西省の西安市が姉妹都市(友好都市)提携35周年を迎えた2009年12月に「楽和女」が西安市へ出向く際、挨拶を書いた直筆の手紙を託した。そして、「楽和女」は西安市の第二保育院と西安外事学院で、さらに2010年9月にも、西安市第二保育院と長安大学でそれぞれチャリティーコンサートを開催した。また先月は広西チワン族自治区桂林師範高等専科学院と桂林市級機関幼稚園に出向きチャリティーコンサートを開催した。
「楽和女」は主に学校や幼稚園などでコンサートを行っているため、普段外国の芸術団体に接する機会の少ない学生や子供たちが日本への理解を深め、互いの親睦を深めるのに一役買っている。「楽和女」のメンバーらは、電話での取材に対して、「毎回中国にチャリティーコンサートに行く際は、綿密に計画を立て、何度も練習をしている。確かに楽なことではないけど、中国の学生や子供たちの喜んでいる笑顔を見た時や、熱烈な拍手を聞いたときは、やって良かったと感じる。日中国交正常化40周年を迎える来年にも、中国でのチャリティーコンサートを計画している。これからも日中両国の相互理解や文化交流のために少しでも貢献できればうれしい」と語った。
「人民網日本語版」2011年11月10日