少し前にテレビ番組である人が、「中国人女性が日本でAV撮影に参加していないか厳しく調べるべきだ。もし参加しているのであれば、『国の尊厳を激しく損なう』ことだ」と力説していた。
もしこの言葉を日本人に置き換えてみるとおかしなことになる。日本のAV女優はほとんどが日本人なので、日本の尊厳は彼女たちによってすでに非常に深刻に損なわれてしまったことになるからだ。
これぞ、中日の文化の違いからくる見方の違いだ。もし日本人にこのことについて話しても、彼らは理解できないだろう。日本のタレント飯島愛さんはかつて有名なAV女優だった。彼女のビデオは今でも販売されている。しかし、かつて一世を風靡したAV女優である飯島さんは、都知事選で柿沢弘治氏の応援に駆けつけたこともある。
日本人にとって、性産業と関わりを持つことは確かに光栄なことではないが、恥ずかしいことでは絶対にないのだ。
日本は伝統的に性に対して開放的だった。中国のような伝統的な貞操観はなく、江戸時代には道端で女性が体を洗うこともあった。そして現在、日本の主婦は夫が風俗店に足を運ぶことについて、ほとんどが「可もなく不可もなく」といった態度を示し、「仕事が大変だから息抜きも必要」、「仕事上の付き合いだから、理解できる」などとしている。これは別の国の人からすれば、理解できない。
大阪には3軒ストリップ劇場があるが、日本政府は毎年ランダムに1軒を選び閉鎖させる。しかし翌年にはその店が再びオープンし、今度は別の1軒が閉鎖されるという。事情に詳しい人によれば、このような劇場のロビーには、バスローブを羽織っただけの若い女性がいて、様々なサービスを提供しているという。理解できない点は、これらの女性の多くが女子大生で、授業の合間にアルバイトとして働いているというのだ。彼女たちは翌日には平然と授業に出席し、論文を書いている。ここからもポルノ産業に対して寛容な日本の社会的雰囲気がわかる。