11月14日、香港誌《文滙報》によると、国連の気候科学専門家が地球温暖化による気候の極端化を指摘したという。
ハリケーン・熱波・暴風雨・旱魃などの天災が世界各地を抜き打ちで襲っており、現在、地球全体の平均温度は1950年代と比較して摂氏1℃上昇している。予測によれば、2100年には摂氏1℃から5度まで上昇し、極端な天候で人類は大規模な移動をせざるを得なくなるという見解があり、気候問題解決は予断を許さない状態にある。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が策定した800ページに及ぶ気候報告書で、「南ヨーロッパと西ヨーロッパの地中海沿岸国では度重なる熱波襲来、北アフリカでは旱魃が日常化し、飢餓問題が深刻化している。一部の島国や海水の水位上昇による強烈な暴風雨が農作物に影響を与えており、天災の発生頻度がこれ以上高まれば、人類の現在の居住地域は徹底的な被害を受け、移動を余儀なくされる市民が多く出るだろう」と報告している。
報告書では特に天災が人類に与える影響、人類の防護力について重点をおいて研究している。科学者は2005年のハリケーン・カトリーナ(Hurricane Katrina)2005年8月に発生した大型ハリケーン)の米国ルイジアナ州ニューオーリンズを例に取り、人口の密集、物価の上昇、インフラ不備などの問題を指摘し、ハリケーンの影響を受けた地域の脆弱性について言及している。
IPCCは14日、ウガンダの首都カンパラで6日間の会議を行い、関係報告をすることで参加国政府の監視を促す予定。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月15日