日本広告会社大手の電通はこのほど、twitter等のミニブログ、mixi、facebook 等のソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下 SNS)で「100人以上の友達登録」を行っている15~37歳の男女800人を対象に友達関係に関する意識調査「SNS100友調査」を実施した。
被対象者の平均友達登録件数は256人。登録しているコミュニティの平均数は12だった。交流の方法に関して、大手ミニブログ利用者の64%が「ネットだけで交流している」と答えたのに対し、SNS利用者の78%が「現実でも交流がある」と回答した。
「ネットでのふるまい方」に関しては、「なるべく空気を読む」と答えた人が44%、「なるべく相手に合わせる」が25%、「なるべくみんなで盛り上がる」が22%だった。多くの人が周りに合わせつつ、インターネット上での交流を楽しんでいることが分かった。
そのほか、「現実生活が充実しているか?」という質問に対して、友達登録件数が 100~149 人で 13%、150~299 人で 14%、300 人以上で 21%の人が、「現実生活は充実していない」と答えた。ネットの友達が増えるほど、現実の生活がむなしく感じるということだろうか。
また、ソーシャルメディア上で「自分の顔写真公開OK」とした人は全体の38%。年代別では15~19歳では43%、23~27歳が39%、33~37歳が36%で、若い世代ほど顔写真を公開するのに抵抗がないことが明らかになった。また、半数の人が「プロフィール全体公開OK」と回答した。ネット上で友達の輪を広げるためには、ある程度の個人情報の公開が必要ということなのだろう。
それでは、どのようにプロフィールを公開するのが効果的なのだろうか?女子会撮影向上委員会は2011年10月に東京および周辺3県、大阪、愛知の20歳~39歳の女性600名を対象に、「プロフィール写真の効果的な公開の仕方」について調査を行った。その結果、25.3%の女性が「自分の写真を使う」と答えた。しかし、訪問者や追跡者を増やすためには、写りの綺麗な写真を使うべきだとの指摘もあった。
これらの調査から分かるように、多くの人がプロフィール用の写真の撮影に苦心している。中には、「すっぴん」や「変顔」などをあえて披露する人もいるが、すべては「人気を得るため」である。インターネット上の交流がますます深まるにつれ、公開プロフィールへの意識にもにわかに変化が生じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年11月15日