中国台湾の中天テレビが、同局制作のバラエティ番組「康煕来了」の海賊版を配信したとして中国大陸部の動画投稿サイト・優酷網を訴えたことに続き、日本のテレビ東京も19日、優酷網の権利侵害行為への対抗措置に乗り出した。テレビ東京は優酷網に文書を送り、「版権侵害行為を大っぴらに行っている」と非難・警告した。新京報が伝えた。
▽テレビ東京、版権侵害に関する警告文書を発送
記者は19日、テレビ東京が優酷網の一部広告業者あてに送った文書「知的所有権侵害行為に対する早期警告文書」を土豆網などのルートから入手した。同文書によると、テレビ東京は「NARUTO-ナルト」「銀魂」「死神」など人気アニメを含む70近いアニメ作品の大陸部での独占放映権を土豆網に授与した。土豆網以外の動画配信サイトがこれらのアニメ作品を放映することは全て、「中華人民共和国著作権法」など関連法律に違反する行為だ。
文書によると、テレビ東京は11月20日から、海賊版を発信している疑いのある動画配信サイトについて、権利侵害状況に関する監視をスタートさせ、これらの動画サイト運営者の弁護人に書状を送ったという。書状を受け取ったウェブサイトのほとんどは、積極的に協力する姿勢を示し、違法リンクを削除した。しかし、優酷網などごく一部の動画配信サイトは、テレビ東京の合法的権利を一切無視、権利侵害に関する告知を受け取った後も、堂々と海賊版の配信を続け、テレビ東京の怒りをさらに掻き立てた。テレビ東京は、米国や日本など各国メディアを通じ、他者の知的所有権を何とも思わず平気で踏みにじる優酷網のやり方に断固対抗し、非難の声を大きく挙げ、版権が侵害された海賊版作品のページに掲載された広告のスポンサー企業に状況を知らせることにした。
優酷網のサイトには、「NARUTO-ナルト」「銀魂」「死神」などのアニメ作品が、テーマ別に掲載されており、再生回数は10万回から1千回までさまざまだった。