▽「康煕来了」の配信を続ける優酷網
台湾中空テレビと土豆網が共同で版権侵害の訴えを起こした「康煕来了」は、19日の時点で、優酷網でまだ配信されており、再生回数は計2億4千万回を超えていた。
優酷網の広報担当者はこれについて、「我々は、『版権侵害争い』に加わるつもりは毛頭ない。問題の作品の著作権問題については、弊社の法務部が確認整理を進めており、裁判所が公平に裁いてくれることを信じている」と語った。
日本の(社)コンテンツ海外流通促進機構(CODA)北京センターの朱根全所長は、「当センターは日本のドラマやアニメ・漫画作品の海外著作権に関する事務に携わっている。中国大陸部での日本の作品の海賊版放映や海賊版出版行為について、我々もずっと注目していた」と話した。土豆、捜狐、奇芸など各企業は今年来、日本の文化作品の版権を買い取り、市場に流通する製品が正式版である割合が上昇した。同センターは、優酷とコンタクトしたことがあるが、彼らが海賊版を発信しているというクレームを受け、サイトから削除するよう取り次いだという。
日本貿易振興機構(JETRO)中国事務所の吉田悠吾氏は、「JETROは、日本の文化製品の現地普及事業に携わっているだけで、権利保護に関することはノータッチだが、中国市場における版権保護状況には注意深く目を配っている」と述べた。吉田氏はまた、「捜狐や奇芸などハイビジョン画質の映画・ドラマを配信する動画サイトの版権侵害状況は、それほど心配することはない。一部UGC(ユーザがコンテンツを生成し、アップロードする)タイプの動画配信サイトでは、かなり深刻な日本作品の版権侵害が存在していることは否定できない」とコメントした。
「人民網日本語版」2011年12月20日