中国遼寧省瀋陽市に住む「90後(1990年代生まれ)」の女性・莎莎さん(仮名)は今年の後半からネットショッピング依存症に陥り、数日前に両親と心理カウンセリングセンターを訪れた。東北新聞網が報じた。
心理カウンセラーの楊子さんによると、莎莎さんはもともとネットショッピングが大好きだったが、以前は自分が欲しいものを計画的に買っていた。しかし今年の後半からネットショッピングへの依存症傾向が現れ、ついには病的な状態にまで悪化したという。
「毎日、莎莎さんがネットショッピングをしない日はないようです。ネットで見たものはすぐに買うようです」と楊子さんは話す。莎莎さん宅を訪れた楊子さんは、彼女の部屋で郵便小包が所せましと積み重ねられている光景を見て驚いた。小包の中身は、服、靴、バッグ、化粧品などで、未開封のものも多かった。
楊子さんは「莎莎さんは、買ったものの多くが必需品ではないが、値引きされているとつい買ってしまい、『買いたい』という欲望が抑えられないだけだと私に告白しました」と話した。莎莎さんの頭の中はネットショッピング一色、毎朝起きるとただちにネットにつないで割引情報や新商品情報を探し、注文するのが日課となっているようだ。
莎莎さんがネットショッピングに費やすお金は毎月3万元(約36万円)以上という。現金がなくなるとクレジットカードで購入し、カード代金の支払いは両親に回ってくる。彼女はこの3カ月で9万元(約108万円)以上をネットショッピングに注ぎ込んだ。両親が説得を試みたが無駄骨に終わったため、本人を連れて心療内科医のもとを訪ねた。