北京市交通委員会は28日、今年1月から11月の市内第五環状道路内における労働日出退勤ラッシュ時の平均交通指数は4.8(軽度の渋滞)と、前年同期比20%減少したと発表した。労働日出勤ラッシュ時の平均渋滞時間は30分早く終わるようになり、公共交通機関を利用して外出する市民は、昨年に比べ1日あたり79万6千人増えた。北京の日刊紙・京華時報が伝えた。
今年1月から11月、北京の一労働日あたり渋滞継続時間(重度渋滞と中度渋滞)は計1時間5分。2010年同期の2時間25分に比べ1時間20分少なくなり、労働日出勤ラッシュ時の渋滞は30分早く終わるようになった。
分析によると、今年通年の交通渋滞指数は昨年に比べ低下した。例年最も渋滞の激しい9月と10月でも、今年は低下傾向を呈した。9月の交通渋滞指数は昨年の7.6から5.8に、10月は7.1から5.6に、それぞれ低下した。
今年11月27日の時点で、北京の1日あたり公共交通旅客輸送量は延べ1967万7千人と、2010年比延べ79万6千人増。このうち軌道交通システムの1日あたり旅客輸送量は延べ598万7千人、同延べ94万6千人増。 市民による公共交通の利用率は著しく高まった。
交通部門の分析によると、今年得られたこれらの成果は、乗用車購入制限策の実施によるところが極めて大きく、同政策は、市内の自動車増加傾向に有効に歯止めをかけた。統計データによると、北京の自動車増加台数は、2007年25万台、2008年約37万台、2009年51万5千台、2010年約81万台。 2007年以前は年平均18万台だった。今年の増加台数は24万台足らずと、昨年の3割にも達しなかった。
「人民網日本語版」2011年12月29日