林国本
中国のスポーツ主管部門、国家体育総局局長の劉鵬氏は、2012年を迎えるにあたり、中国スポーツ界の今後の発展について北京の夕刊紙『北京晩報』に長篇の所信表明を寄せた。
その中で、劉氏は2011年は第12次五カ年計画の最初の年であり、中国のスポーツ界は望ましい発展ぶりを示していると語っている。
そして、国民の健全な成長に力を入れるとともに、公共スポーツの発展、都市・農村のスポーツ施設の発展に力を入れていくことも明らかにした。
また、競技スポーツの面では今年はロンドンオリンピックへの対応を核心として仕事をすすめていることを明らかにした。このところ、中国はさまざまな国際試合で望ましい成果をあげていること、また、マナーの重視やアンチドーピング、「八百長」など好ましからぬ行為の取り締まりに力を入れている。第10回全国都市運動会によって、若手選手の成長がめざましいものがあることもあげている。現在、中国では文化強国の建設に力を入れており、これはスポーツ界の持続的発展の方向をも示すものである、としている。
劉氏の語るとおり、中国スポーツ界は新中国建国以来、大きく発展をとげてきたことは確かだ。そしてIOC関係者がジョーク交じりに「中国は金メダルをとるのを少し遠慮してはいかがなものか」というように、北京オリンピック以来の発展ぶりは大方の予想を上回るものがある。