韓国紙・東亜日報、日本の朝日新聞、中国の情報コンサルティング企業が昨年12月、「中日韓国民の相互認識」に関するオンライン調査を実施した。これによると、中国に対する韓国人の「好感度」は、6年前の2005年に比べ大幅に低下したが、日本に対する韓国人の「好感度」はやや上昇した。中日両国民の多くはいずれも、「韓流ブーム」によって韓国に対する「親近感」を高めたことが明らかになった。東亜日報が6日付で伝えた。
東亜日報は、19歳以上の韓国人1千人に対するオンライン調査を行った。その結果、回答者のうち「中国が好き」と答えた人は12%と、2005年(20%)より大幅にダウンした。「中国が嫌い」答えた人の割合は、2005年の24%から40%に激増した。また、「中国との関係は良好だ」と答えた韓国人は、2005年(51%)と比べかなり減少した。
回答した韓国人の日本に対する「好感度」は依然高くはなかったが、「日本が好き」と答えた人の割合は、2005年の8%から12%に上昇。「日韓関係は今後改善する」とした人も6%から31%に増えた。ただし「過去の歴史問題が韓日関係改善の障害となっている」との見方を示した人も61%と、2005年(31%)から倍増した。
一方、中国と日本で行われた同様の調査によると、中国人の44%と日本人の17%は「韓国が好き」と答えた。中国人の42%は、韓国のドラマや映画など韓流文化を通じ、韓国に対する親近感が高まったという。
在中国韓国大使館の李揆亨大使がこのほど、環球網の取材を受けた際に、「中韓両国国民の相手国に対する好感度」について話が及んだ。李大使は、「両国国民はそれぞれ、固定的な先入観を抱いていると感じることが度々ある。私は、先入観が生まれる2つの原因は、『相手のことを正しく知らない』ことと『相手に対してある程度期待している』 ことだと思っている。従って、韓中両国は相手を理解するために努力する必要がある。特に重要なのは、頻繁な交流を続け、より多く接触し、対話とコミュニケーションを図ることだ」との見方を示した。
李大使はまた、「これらの交流を通じ、我々はいらぬ誤解や先入観を捨て去ることができる。在中大使として、公共外交を一層強化し、中国の大学生やメディアとの交流・接触をより活発化し、韓国をアピールすると同時に、中国の人々の声に耳を傾けたい」と続けた。
「人民網日本語版」2012年1月9日