インド:汽車の屋根に乗車
インドの鉄道は世界で最も忙しい路線の一つに数えられる。一日に運行される汽車は14000本以上。ある統計によると、年間の乗客数は延べ60億人。アメリカを「自動車大国」と呼ぶなら、インドは「汽車大国」だと言えるだろう。
インドでは貧富の差が激しく、ほとんどの農民が都市で出稼ぎをしている。インドの正月にあたる「ディワーリー」の時期になると、汽車は人がごった返す。インドでは以前から、切符が手に入らないこと、汽車の本数が少ないことが問題となっている。毎年この時期になると、汽車は帰省を急ぐ人たちで深刻な「過積載」となる。屋根に乗車する光景は世界でも有名である。忠告しても人が乗り込んでくるため、鉄道職員は仕方なくノロノロ運転で汽車を走らせる。