元米NBA(プロバスケットボール協会)スーパースターの姚明氏とハリウッドの名監督ジェイ・コーエン(Jay Cohen)氏が映画基金を共同で創設、姚明氏は正式に映画界に進出することとなった。広州日報が伝えた。
NBA引退を正式に発表した後、姚明氏がアスリートからビジネスマンへの転身を図ってきたことは周知の事実だ。彼は引退前から飲食、IT、スポーツなど各業界に投資してきた。現役時代にすでにビジネス界に足を踏み入れていた姚明氏は、引退後、投資分野をますます拡大している。
姚明氏はメディア取材に対し、「世間は私の転身についてあれこれ論じており、実業家という肩書を私にかぶせようとしている。しかし、バスケット選手が1年も経たないうちに実業家に転身できるということはまずあり得ない。今、私はちょうど過渡期にあり、アスリート・ビジネスマン半々の状態だ。これからの私のキャリアにとって絶好の学習期間であり、アスリート現役時代の適度な緊張感や競争心を維持しつつ、ビジネス界で力を存分に発揮できるよう準備している」と話した。
謙虚な口ぶりを崩さない姚明氏だが、ビジネス界に進出する足取りはかなり大胆だ。つい最近ワインビジネスに投資したばかりというのに、今度は映画界にターゲットを向けた。
海外の某大物監督は、中国映画市場について、「映画のクオリティが高いものでありさえすれば、それに対する投資は中国で必ず回収できる。中国は今後5年で、米国を除いた世界最大の映画市場となるはずだ。中国映画市場の今後の発展は間違いない」との見方を示した。
現役引退前、姚明氏の巨額投資は海外の関心を集めた。上海男子バスケットボールチームを買収したほか、北京合衆思壮科技の株式を購入、同社を「スター株」に仕立て上げた。この頃から、彼の栄冠はバスケットのコートから株式市場に広がっていった。
レストラン、上海男子バスケチーム、株式市場、ワイン、映画基金-----。全方位型「姚明ビジネス王国」を築き上げるまでは、姚明氏のビジネス界進出の足取りが止まることはない。
「人民網日本語版」2012年2月1日