中国の節気によると、もうすぐ立春になるが、暖かくなっていくはずの北京はより一層寒く感じられている。今月1日の最高気温はマイナス2.7℃と、先月21日のマイナス2.8℃より0.1℃高いだけで、立冬に入ってから2番目の寒い日となっている。
これまでの北京の2月は、冬の季節から抜け出てなくても暖かくなるはずだが、今年は大いに異なっている。特に「四九」の後は、ますます寒くなっている。1日の朝は、最低気温がマイナス11.9℃にまで下がっており、北京の北部の山地ではマイナス20℃以下の地域もあるという。そして、「三九」という一番寒い時期より寒気が強いことが分かった。
気象関係の専門家によると、今回の大寒波は気圧、風力が強く、汚れのある空気の浄化に有利だという。また、北京に影響を与えるような大寒波は今のところないようで、3日からは気温が5-6℃上昇するとのこと。
注:中国には「冬至」から「九を数える」という習慣があり、九日間ごとに合わせて九つの区切りがあって、合計81日間で春が来るという考え方がある。「三九」は冬至から数えて3番目の九日間で1年でも最も寒い時期とされていて、この中に小寒がある。
「中国国際放送局 日本語部」2012年2月3日