写真は仕事中の黄麗丹さん。
湖北省宜昌市の女性看護師、黄麗丹さんは、命の危険にさらされた白血病患者と母乳を欲しがる生後6カ月の息子の板挟みとなりながらも、断乳して会ったこともない白血病患者の命を救うことを選択した。
黄さんは宜昌市中央病院救急科につとめる看護師で、2005年に造血幹細胞のドナー登録に率先して参加した。2011年8月、黄さんは宜昌市赤十字から、彼女の造血幹細胞と江蘇省の白血病患者、小潔さん(仮名)のタイプが基本的に適合したとの連絡を受けた。黄さんはより精度の高い再検査のための採血に同意し、その結果11月には最終的にタイプの適合が確認された。黄さんは昨年末に移植の最後のハードルである健康診断にも通過した。
しかしタイミングの悪いことに、黄さんの息子は生後6カ月で、造血幹細胞の提供前に行われる注射により母乳に薬物反応が出るために授乳することができなくなることが明らかになった。難しい選択を迫られた黄さんだが、「患者は待つことができない」と息子を断乳させることを決意した。
断乳後、息子は体重が減り、病気もしやすくなったという。しかし夫の林暁波さんも黄さんの選択を強く支持した。林さんは黄さんが夫婦双方の両親を説得するのを助けるだけでなく、自分も妻のように他人を助ける役に立ちたいと何度も献血所に通った。林さんは7日、幹細胞を提供する妻に付き添って一緒に武漢へ向うという。
「人民網日本語版」2012年2月6日