2千年続く中華民族のカーニバル「元宵節」

2千年続く中華民族のカーニバル「元宵節」。 2千年続く中華民族のカーニバル「元宵節」

タグ: 元宵節,中華民族

発信時間: 2012-02-06 14:24:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

今日2月6日は、元宵節だ。除夕(旧暦大晦日)と春節(旧正月)が、全国民が参加する中華民族にとっての一大劇とすれば、旧暦1月15日の元宵節はこの大劇の最後を飾るフィナーレと言える。民俗学の専門家は、伝統的祭日・元宵節の歴史は、2千年以上も前に遡ると話す。新華社が伝えた。

天津社会科学院の王来華教授によると、元宵とは、新年最初の満月の夜のことを言う。漢武帝が制定・公布した「太初歴(陰暦)」によって、正月が一年最初の月とされ、正月15の夜に昇る月は新年最初の満月で、人々に特に重視されるようになった。このため、元宵節は「元夕」、「元夜」とも称される。道教が生まれた後、正月15日を元宵節、7月15日を中元節、10月15日を下元祭、3つ合わせて「三元祭」と呼ぶようになった。仏教が中国に伝わると、正月15日夜に「燃灯表佛(提灯を灯して仏様を拝む)」が行われるようになった。それが風習となり、提灯を灯すことが正月15日の盛大な行事となったため、元宵節は「灯節」とも呼ばれた。このように、「元宵節」に多くの別名があることから、時代が下るにつれ、古い風習をベースに仏教や道教のエッセンスが加味され、国の統治者の提唱のもとで宗教行事から国民が心待ちにする年に一度の盛大なカーニバルとなった経緯がうかがえる。

王教授は、「正月15日の夜、空には真ん丸のお月さまが上り、地上では多くの家に灯りが灯される。新年の余興が未だ冷めていない人々は、早春の生暖かい夜風がそよぐ中、月下を散歩し提灯を愛で、獅子舞や龍の舞を楽しみ、高足踊りを踊り、『ホウ旱船(踊りに用いられる船)』を漕ぎ、ヤンコ踊りを踊る。爆竹があちこちで鳴らされ、太鼓の音が響き渡り、灯火と花火が眼に眩しい。大勢の観光客が詰めかけ、人でごった返し、賑やかこの上なく、まさに欧米のカーニバルの中国版そのものだ。巷では『正月十五鬧元宵(正月15日、騒がしい元宵節)』とも呼ばれている」と語った。

*ホウは足へんに包

「人民網日本語版」2012年2月6日

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