中国人留学生の見た日本①:アンケート調査から考える

中国人留学生の見た日本①:アンケート調査から考える。

タグ: 日本料理,留学生,交流不足

発信時間: 2012-02-06 10:47:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本と言えば何を思い出すだろうか。富士山のふもとで咲き乱れる桜、それとも究めつくされた日本料理、あるいは戦争時代の事実を写した残忍な歴史写真だろうか。先進的な電気製品やアニメ産業、生真面目な国民性、高品質な自動車を作るトヨタ、船長の拿捕事件、釣魚島(尖閣諸島)の問題を思い浮かべる人もいるだろう。

日本と言えば…。1989年生まれの私は、3年前に日本の土を踏んでから、留学生という身分で日本を身近で観察しつつ、故郷を遠くから眺めてきた。毎日、文化や価値観の違いを肌身で感じてきた。そして今、相互理解と交流不足が中日間に横たわっていることを、切実に感じている。

先日、先生に頼まれ、名古屋市にある東海学園大学に行った。「多文化理解 中国」という授業課目において、同世代の若者に向け、中国人留学生を代表して講演したのだ。日本に来て感じた文化的な違いと自分の祖国について客観的な紹介をしてから、中国人の考え方を率直かつ誠実に述べた。

内容に目的性を持たせるために、事前にこの授業を受け持つ松尾先生に教えを請うた。彼女は分厚い資料を私に見せ、「これは事前に学生たちにとったアンケートです。これを読むと不愉快になるかもしれませんが、参考にしていただきたいと思います」と言った。

それは、中国を含む外国と外国人に対する印象についての調査だった。私は特に中国の部分を読んでみた。たしかに不愉快にさせるものだった。アンケートでは、ほとんどの日本の学生で中国と中国人に対する印象が良くなかった。「環境が劣悪。水や食べ物はみな有毒のようだ」「偽物を作り、パクリをする国」「中国製といえば、安かろう、悪かろうのイメージ」「中国人は行儀が悪い。うるさい」「公共心がなく、秩序がない」「反日的。日本を憎んでいる」などだ。もちろん、良い評価もなかには見られる。「実際に会ってみると、とても人情味のある人たち」「身近にいる中国人の友達はとても親切」「同世代の中国人は勤勉で、積極的で楽観的な人たち」などである。アンケートを細かく見ると、中国に対して良くない印象を持つ日本人のほとんどが、中国に行ったことがなく、中国人に接触したこともなかった。多くがメディアや根拠のない噂で中国を理解しているのだった。一方、中国に対する印象が比較的良好な日本人は、多かれ少なかれ中国を旅行するか留学をしている。あるいは中国人の友人を持った経験がある。

この結果を見て私は、直接的で具体的な交流が、お互いの誤解を解き、相互理解を高めるための一番の方法だと感じた。

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